Debian 3.1 Sargeでメルコの無線LANカードWLI-CB-G54Lを使用出来るようにするための覚書。
まず、Debianをkernel 2.6でインストールしておく。2.4系列だとバイナリパッケージのndiswrapperが存在しない。
2.6をまともに動くように設定したら、ndiswrapper,wireless-tools,wpasupplicantを導入する。
次に、メルコからWLI-CB-G54L用のドライバー(現時点では6.61)を取ってきて展開する。grepでWLI-CB-G54Lが記入された.infを探すとcbg54/net2pg54.infらしい。
で、そのディレクトリに移動して、ndiswrapper -i net2pg54.infを実行すると、infとsysが/etc/ndiswrapper/net2pg54にコピーされ、カード用のconfが作成される。ところがどっこい、このままだと、カードをさすとbcmwl5.sys以外のsysも読み込もうとして、カーネルスタックが不足してドライバ読み込みに失敗してしまう。そこで、bcmwl5.sys以外のsysファイルを削除しておく。
で、modprobe ndiswrapperでmoduleをロードした後にカードを刺すとwlan0のインターフェースが有効になる。
WEPで使用するには—
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/767ndiswrapper.html
iwconfig essid [ESSID]
iwconfig key restricted s:[WEP-KEY]
でESSIDとWEP-KEYを設定した後に
dhclient wlan0
でDHCPでIPをとれば通信可能になる。
WPAで使用するには—
http://umb.at.webry.info/200411/article_6.html
まず、WPAのパスフレーズをファイルに記録する。
wpa_passphrase [ESSID] “[WPA-PSKパスフレーズ]” > /etc/wpa_supplicant.conf
このファイルをごにょごにょいじって、以下の様なフォームに設定する。
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
network={
ssid=[ESSID]
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
psk=[生成した暗号化パスフレーズ]
}
で、modprobe ndiswrapperでモジュールを読み込んだ後に、
wpa_supplicant -Dndiswrapper -iwlan0 -c/etc/wpa_supplicant.conf -Bw
でバックグラウンドでwpa_supplicantを走らせる。
dhclient wlan0
でDHCPでIPを取らせればオッケー。
無線の接続先を変えるには、WEPの場合にはinterfaceを一度downさせてからiwconfigからやり直せば行けると思われる。
WPAの場合にはwpa_supplicantがデーモンとして動いているので、これを止めずに再設定出来るかどうかが鍵だな。
本当は、起動時にndiswrapperのmoduleをloadして、GUIな無線のターゲットを探すツールで選べる用にしたいところだが、Debianでそんなツールがあるのか分からないので、一連の手続きをシェルスクリプトで実行するように設定した。
というわけで、無線を使いたい時には、rootでターミナルを開いて、場所にあった設定のスクリプトを実行。接続先を変えたい時にはとりあえず再起動という面倒な状態だけど、まあいいでしょう。