iDraw覚書その2

個人的には論文に使う図をPowerPointで書くなどもってのほかだと思っているのだが、世の中にはそうは思っていない人が多いらしい。というわけで、せっかくiDrawできれいな図を作ってPDFで出力しても、どうしてもそれをPowerPointで欲しい、だから最初からPowerPointで作ってくれ、なんて言われると憤懣やる方ない。

しかし、そうは言ってられないので試行錯誤した結果辿り着いたiDrawで書いた図のPowerPointへの変換方法を記録しておく。

手順は以下の通り。

1) iDrawで書いた図をPDFで書き出す。

2) PDFをMac版のLibreOfficeのDrawで読み込む。デフォルト配布物に含まれるPDF読み込み機能で読み込める。

3) 読み込んだ図をLibreOfficeからWMF(Windows Meta Format)で書き出す。

4) Windows版のPowerPoint(Mac版では不可)で新しいPowerPointスライドを作成し、WMFファイルを配置する。

5) 配置したWMFファイルをダブルクリックして編集しようとするとPowerPointオブジェクトに変換するか?と聞かれるので変換する。

6) PowerPoint上で編集可能なオブジェクトに変換される。

WMFがWindows版のPowerPointでしか扱えないというクソ仕様のために最後の段階でWindowsがどうしても必要になるが、これで一応オブジェクトの配置等を壊さない状態でPowerPointに変換は可能である。

iDraw覚書

アドビのイラレと決別するため、最近はMac App Storeで購入出来るiDrawをメインのドローアプリとして使っている。機能的には必要十分だが、少し注意を要する点があるので忘れないように記録しておく。

iDrawの最近のバージョンでは画像ファイルを直接配置でドローボード上にペースト出来るようになった。これでほぼイラレで必要な機能はカバー出来たと思ったら、こうやって貼った画像の縦横比を変形させようとサイズの縦横リンクを外してハンドルポイントをぐりっと動かしても画像が変形せずに新しく出来たバウンドボックス内に収まるように画像が表示されてしまう。なんだこりゃ。

実は、過去、画像を直接配置出来なかったバージョンでは、まず四角のオブジェクトを描き、その塗りつぶしで外部画像を選ぶことで画像をドローボードに配置していた。画像を直接配置できるようになった時に画像という新しいオブジェクトタイプが導入されたとばっかり思っていたのだが、実は画像の直接配置は単純に画像と同サイズの四角オブジェクトを描画し、自動的に配置画像を塗りつぶし画像に指定してくれるというだけのものだったらしい。

なので、塗りつぶしのオプションで画像を「サイズを合わせる」でなく「ウィンドウに合わせる」に変更することで、ちゃんと画像が変形させたバウンドボックスに引き伸ばされて配置される。ワンテンポ余計な操作が入って面倒だが、これで配置画像を自由に縦横比で変更出来るようになった。