LVMのボリューム容量再配分

Mailmanを3にアップグレードした結果、思わぬ副作用があった。というのも、Mailman 3はデータをすべて/var/lib/mailmanに置くので、/varの容量が想定外に逼迫してしまったのだ。しかも、今後メーリングリストでメールがやり取りされるたびにメールがアーカイブされて追加で容量を消費していくとなるとこれは早急に/varの容量を増やしておく必要がある。

前回、ルートの容量が不足した時にはリモートから作業する必要があったので容量が有り余っている/homeをアンマウントすることができず、swapを一時的にオフにしてそこから容量を捻出するという荒業を行ったが、今回は手元にサーバーがあるのでコンソールからrootでログインして/homeをアンマウントして捻出しようと思う。

まあ、手順としては前回とほぼ同じなので省略。作業としては、/homeのアンマウント→/homeのext4ファイルシステムのfsck→resize2fsによる/homeのext4ファイルシステムの縮小→lvreduceによる/homeの論理ボリュームの縮小でLVMに未使用スペースを確保する。もともと/homeには40GB弱を割り当てていて、常時使用率が1%なので思い切って20GBまで縮小してしまおう。最後にもう一度/homeをマウントしてデータが破壊されていないことを確認する。

LVMに未使用スペースを確保できたら、今度は/varの拡張だ。ext4ファイルシステムの拡張はマウントしたままでも実行できるので、lvextendで/varの論理ボリュームを拡張したら、続けてresize2fsで/varのext4ファイルシステムを拡張すればいい。もともと4GB弱だった/varを一気に3倍近い10GBまで拡張しておいた。これで当分容量不足を心配する必要はないだろう。

え?なぜ捻出した20GB弱を全部新しくボリュームに割り当てないのかって?それは、この未使用スペースを別の目的に利用する計画があるからさ。その計画はまた後程。

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